飼い主に向けてお願い

毎年当社には大阪府より、このようなパンフレットが送られてきます。

犬の飼い主の皆様へ

 

このパンフレットは犬を飼われている方にお渡しくださいという事で当社に送られてくるのですが、お渡し出来た方と出来ていない方がいるので、パンフレットの内容をブログに書こうと思います。

中を開くとこんな感じ。

犬の飼い主の皆様へ (2)

全体的に少し荒くて見えずらいですが、一番上に、飼い主には責任義務があります。と書かれています。その責任と義務について書かれている内容に沿ってご説明していきます。

 

飼い犬登録

犬を飼うと、飼い主は市町村へ『犬を飼いました』と申請しなければいけません。申請は飼い主の義務になります。また、申請の手続きをする期限ですが、厚生労働省のホームページによると、

飼い犬を登録する目的は、犬の所有者を明確にすることです。これにより、どこに犬が飼育されているかを把握することができ、狂犬病が発生した場合にその地域において迅速かつ的確に対応することができます。
生後91日以上で登録手続きがまだ済んでいない犬の飼い主の方は、お住まいの市区町村窓口へお問い合わせの上、登録手続きをしていただく必要があります。登録は1頭の犬につき、基本的に生涯1回ですが、引っ越しした場合等には移転先の市区町村窓口への届出が必要です。 厚生労働省HPより(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/10.html

とあります。ちなみに私が住んでいる茨木市では、

犬の登録は生涯1回となっています。飼い主は犬を飼い始めた日(生後90日以内の子犬の場合は生後90日を経過した日)から30日以内に、飼い犬の登録申請をしなければなりません。
登録申請は、市民生活相談課及び市内の委託動物病院(医院)でできます。 茨木市HPより(http://www.city.ibaraki.osaka.jp/scene/hikkoshi/1317116345958.html

とあります。ちなみに、委託動物病院とは、茨木市の場合こちらになります。(茨木市内の委託動物病院 (PDF)(2017年4月現在)
また、引越しなどで住んでいる住居が変わったときも、届け出が必要になります。犬が無くなったときは、犬の死亡届が必要になります。飼い主変更、住居変更、死亡届け、全て30日以内に届け出をしてください。死亡届は愛犬に対し、飼い主が最後に行うマナーです。愛犬の為にも最後までやり遂げてあげてください。

次に、飼い犬登録を行うと、鑑札というものを貰います。その鑑札は必ず犬に付けることになっています。例えばネットで『犬 鑑札 付け方』と検索すると色々と出てきます。

 

狂犬病予防注射

狂犬病の予防注射です。毎年1回の予防注射は義務となります。ここで今一度狂犬病とは何かを理解しておきましょう。

狂犬病

狂犬病予防法が制定される1950年以前、日本国内では多くの犬が狂犬病と診断され、ヒトも狂犬病に感染し死亡していました。このような状況のなか狂犬病予防法が施行され、犬の登録、予防注射、野犬等の抑留が徹底されるようになり、わずか7年という短期間のうちに狂犬病を撲滅するに至りました。この事例を見ても、犬の登録や予防注射が狂犬病予防にいかに重要な役割を果たすかが理解できます。
現在、日本では、犬などを含めて狂犬病の発生はありません。しかし狂犬病は、日本の周辺国を含む世界のほとんどの地域で依然として発生しており、日本は常に侵入の脅威に晒されていることから、万一の侵入に備えた対策が重要となっています。
万一狂犬病が国内で発生した場合には、素早くしっかりと発生の拡大とまん延の防止を図ることが非常に重要となります。そのためには、犬の飼い主一人一人が狂犬病に関して正しい知識を持ち、飼い犬の登録と予防注射を確実に行うことが必要であり、そうすることによって公衆衛生の向上と公共の福祉の増進に寄与しているということを飼い主の方にはしっかりと自覚していただくことが望まれます。  厚生労働省HPより(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/

とあります。

狂犬病って、大丈夫でしょ??かからないでしょ??ってよく飼い主さんから聞かれます。また、狂犬病の予防注射をする必要性を感じないという方も多くいます。私がトレーニングでお伺いしてきた中で、しっかり狂犬病を理解している方は何人いたでしょうか。という私もドッグトレーナーになる前は、聞いたことはあっても理解までしていませんでした。

さて、下の図をご覧ください。

厚生労働省健康局結核感染症課(2016年6月28日作成)

この図を見て、青色の国は少ないですよね。実は、この青色の国が日本を含む、厚生労働大臣が指定する狂犬病清浄地域となります。簡単に言うと、狂犬病が発生していない国です。(日本、英国、オーストラリア、スカンジナビア半島の国々など一部の地域)

しかも、WHO2004年の世界の発生状況では、年間の死亡者数推計が55,000人で、うち、アジア地域31,000人、アフリカ地域24,000人とあります。(厚生労働省 参照)

毎年世界中で約5万人の死者を出しており、その95%以上はアフリカとアジアである  Wikipediaより

この数字から、アジアの発生率の多さが分かります。お隣の国、中国では、2011年に狂犬病による死亡者は約1,900人とあります。(在中国日本国大使館HPより)この数字を見ると、1日約5人の方が狂犬病で死亡していることになります。ちなみにピーク時には年間3,300名の死亡が報告されています。

次にもし、狂犬病に感染した場合ですが、今現在、残念ながら確立した治療法はありません。ワクチン接種を事前に受けている場合は生存した方がいますが、2004年10月以前までで記録に残っている生存者は5人とされています。(Wikipedia 参照)
このことから、ワクチン接種を受けずに発病した場合、ほどんど確実に死に至るということになります。

さて、狂犬病がどれほど恐ろしい病気で、世界中で発生している病気なのかを分かって頂けたのではないでしょか。

ここでパンフレットに戻りますが、日本では狂犬病の注射を怠ると、20万円以下の罰金が課せられます。
狂犬病予防法 第五章の第二十七条の二にも記載されています。狂犬病予防法

 

犬の飼い主の皆様へ (2)

 

まとめ

狂犬病予防注射を行うのは、犬を飼う者の義務です。自分の考えで打つ必要がある、ない、では多くの方が注射をするのが面倒だと考えるでしょう。今の日本はこうした狂犬病の発生を食い止めるために様々な努力をしています。今現在、狂犬病は日本国内から発生するよりも海外から持ち込まれる犬や、多いケースでは海外から来るコンテナ船などに狂犬病を持った犬やコウモリなどが侵入し運ばれてくるケースがあり、その対策が重要となります。ちなみに狂犬病は犬だけではなく、全ての哺乳類になります。例えば、犬、コウモリ、キツネ、アライグマ、マングース、スカンク、オオカミなど。台湾はこれまで、狂犬病清浄地域(狂犬病の発生がない地域)でしたが、2013年7月16日に狂犬病ウイルスに感染したイタチアナグマ3匹が確認されました。もうこうなると、知らない犬や狂犬病注射をしていない犬を容易に触れません。もう一度。狂犬病は発病するとほぼ100%死亡します。

私も一個人なので、私に出来ることは愛犬の狂犬病の予防注射を受けることぐらいですが、出来る限り飼い犬の登録や、狂犬病の注射を受けることの重要さを伝えることが出来ればと思っています。

 

少し長くなりましたので、この続きは次回とさせていただきます。

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